主宰近詠 石積んで

admin 11月 5th, 2007

雑誌『夏潮』2007年11月号より

池の面を座とさだめたる落花かな
聖堂のドア覗きては新入生
牡丹全開天日をいだき寄せ
一弁の蕩(とろ)けゆがめる牡丹かな
照らさるる桜は夜も散り止まず
てらてらと辺りを映し甘茶仏
天下指すおよびを垂るる甘茶かな
注ぎ参らせば瞬き甘茶仏
石積んで積んで山葵を生業に
頬撫でるほどの風あり蜃気楼

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