主宰近詠 夏近し

admin 7月 7th, 2008

雑誌『夏潮』2008年5月号より

干潟消え失せて一島残りけり
朝寝して港の音のちかきこと
晩年のはじまつてゐる朝寝かな
灯を消して桜を闇にかへしけり
一ト筋の落花光琳水にかな
雨にやゝ色ほとびたり紫荊
紀の国はつまり木の国杉の花
ラパン・アジル出れば静かな春の夜
春の夜の女の声の品下る
爪はぢきすれば烟りて松の花

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